投稿: 2025年11月1日
SNSで集まった七人の怪談好きが夏の夜に古民家で集まった。 七人がそれぞれ一話ずつ語り終えるまでろうそくの火を絶やさないというルール。 部屋は六畳の和室。 窓の障子は閉じられ、明かりはロウソク一本だけ。 カーテンの隙間か […]
投稿: 2025年10月25日
「先生、今日もよろしくお願いします」 朝の回診。整形外科の病棟で看護師の高梨は担当医の桜井先生と一緒に病室を回っていた。 50代半ばの桜井はベテランで患者からの信頼も厚い。 けれど最近どこか様子が変だった。 笑わない。よ […]
投稿: 2025年10月18日
最初にそいつを見たのは高校二年の春だった。 席替えの後、教室の前のほうの隅っこで知らない男が立っていた。 制服でもない。白っぽいシャツに土で汚れたズボン。髪は濡れているみたいにベッタリとしていて顔は……いや、顔というより […]
投稿: 2025年10月17日
この事件が明るみに出たとき誰もが信じられないと思った 実際の内容を聞いた誰もが絶句したのだ。 事件が起きた老人ホームの名は「第二希望の園」。 第一がどこにあるのかは誰も知らない。 施設は古びた山奥に建てられ、「自然と共に […]
投稿: 2025年10月16日
「なあ聞いた? あいつ先生にガチで泣かされたんだって!」「マジかよ!先生ぶん殴ってやるって豪語してたのにな!笑」 放課後の教室には俺と友達の二人だけが残っていた。 夕方のオレンジ色の光が斜めに差し込み机の上を真っ赤に染め […]
投稿: 2025年10月14日
ある日から違和感を感じ始めた。 家の水から変な臭いがするようになった。 最初は気のせいかなって思ったけど、やっぱり気のせいじゃなくなって業者に見てもらった。 なんでもネズミの死骸が水道管に紛れ込んでいたらしい。 正直すご […]
投稿: 2025年10月12日
私が通っている学校にはある噂があった。 2階の女子トイレの一番奥の個室を使うと呪われるという噂だ。 呪われるとある時から不気味な女が見えるようになるという。 女は何も言わずじっとこちらをずっと見ているそうだ。 そしてずっ […]
投稿: 2025年10月11日
最初は、ただの集まりだった。 公民館の小さな和室。テーブルの上に雑誌、ハンドブック、古い写真。缶コーヒーとお菓子。年に一度の遠征で射撃場へ行き、静かにターゲットを狙う。 銃が好き──その共通項だけで集まった人々は夕方の談 […]
投稿: 2025年10月8日
小学校の林間学校、初日 天気は快晴 みんなでバスに乗って森の奥のロッジへ向かった。 カレーを作って、川で遊んで、夜にはキャンプファイヤー。笑い声がずっと響いていて、楽しくて仕方なかった。 でも、ひとつだけ――少し、変だな […]
投稿: 2025年10月5日
うちの近所には変わった人がいた。というか正確には――昔いた。 みんなはその人のことを「ドラえもんおじさん」と呼んでいた。 いつも青い作業着を着てリュックには何が入っているのか分からない金属の破片やコードを詰め込んで町をぶ […]
投稿: 2025年10月4日
山を歩くのが好きだった。特に人が少ない静かな道がたまらく好きだった。 その日もシーズン外れの山にひとりでハイキングに来ていた。 登山口には車が一台も停まっていなかった。 風が乾いていて、遠くの木々がざわめく音だけが響いて […]
投稿: 2025年9月28日
夏休み前の最後の体育の授業。 学校のプールには太陽の光を浴びて水面がキラキラと輝いていた。 子どもたちは笑い声を上げながら水しぶきをあげて遊んでいる。 泳いだり浮き輪でくるくる回ったり無邪気な声がプールいっぱいに広がって […]
投稿: 2025年9月25日
放課後、教室から妙なざわめきが聞こえた。 カタカタとコインの音、紙を叩く指先の音。 私は足を止め、そっと教室の扉を開けた。 数人の生徒が机を囲み、“こっくりさん”をやっていた。 「何をしているんだ…! ダメだこんなこと… […]
投稿: 2025年9月24日
仕事で山間の町に出向いたときのことだった。 終電を逃し、紹介されたのは駅から少し離れた古びた旅館だった。 看板の灯りは薄暗く、入口の暖簾も色あせていた。 「いらっしゃいませ」 迎えた女将は妙に小さな声で笑顔もどこか硬い。 […]
投稿: 2025年9月24日
最近、私は最近あることに熱中している。 AIで絵や写真を生成することだ。 本当にすごい世の中になったものだ。 こういう絵を描きたいと指示すればAIが自動で描いてくれるのだから。 しかし、ある日からAIの様子がおかしくなっ […]
投稿: 2025年9月24日
とある田舎の学校。古びた木造の校舎がぽつんと山の中に建っている。 この学校ではある噂が昔から絶えない。 「放課後、廊下の向こうから白装束の女が来たら――絶対にすれ違うな」 もしすれ違ってしまったら……この世に戻れなくなっ […]
投稿: 2025年9月23日
いつも気になっていたことがあった。 それは放課後のトイレの話だ。 部活が終わっていつもトイレに寄るんだけど、 一番奥の個室誰かが使ってるみたいでいつも閉まってるんだよね。 でも毎回だから変だなって思って。 どうしても気に […]
投稿: 2025年9月22日
俺は一人暮らしをしている。そして家ではインコを飼っている。 飼っているインコの名前は「ピッピ」。 明るく人懐っこく、いつも「オハヨー」や「ピッピかわいい」と喋っていて癒しの存在だった。 ある日、仕事から帰ってくるとピッピ […]
投稿: 2025年9月21日
近所に変わった子がいる。 いつも家の前でしゃがんで地面を見つめて何かぶつぶつと言っているのだ。 ある日、通りかかったときにその子が何をしてるのか見てみたことがあった。 なんと虫と虫を無理やりくっつけてケンカをさせていたの […]
投稿: 2025年9月21日
山深い場所に小さな集落があった。 舗装もされていない細い林道を車で三十分以上走らなければ辿り着けない忘れられたような山村だ。 その村には古くから一つの言い伝えがある。 「あの鳥居をくぐった者は二度と山を降りられなくなる」 […]
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