大学時代の仲間でLINEグループを作った。誰も招待してないのに知らない誰かが参加した

怖い話


社会人になって数年が経ったある日、大学時代の仲間と久々に集まることになり、友人の佐藤が「同窓会用グループLINE」を作った。

みんな面識もあって気心の知れた仲間ばかりだ。


しかし翌日、通知が鳴った。


『◯◯(知らない名前)がグループに参加しました』

「え?誰?」
「知らん名前なんだけど」


グループに動揺が走った。

管理者の佐藤はすぐに



『ごめん、知らん人だから削除するわ』



とメッセージを送り、グループからそのアカウントを退出させた。

画面上から名前は消えた。

だが数分後、また通知が鳴った。

『◯◯がグループに参加しました』


「え、ちょっと待って…また入ってきた」
「誰が招待した?」
「俺らじゃないって!」


確認しても「誰が招待しました」の表記はなく、ただ「参加しました」とだけ表示されている。

「バグか?」「スパムじゃね?」
そう言いながら再び佐藤がキック。



……するとまた、数分後に戻ってきた。



『◯◯がグループに参加しました』

無言で、アイコンは真っ黒、名前はただの「…」。

ここからグループはざわつき始めた。
「怖すぎw」「これバグでしょ?」「通報しとく?」

そして三度目に現れた時、その“…”が初めてメッセージを送ってきた。



全員が固まった。



「……やめろよ」
誰かが打ったが、すぐに「送信取り消し」と表示された。



数秒後、また通知。


『なんで追い出すの?通話しよう』


LINEの通話着信が鳴り響いた。
誰も発信していないのに「グループ通話が開始されました」と表示される。

恐る恐る参加した者がいた。

画面は真っ暗。

でもそのスピーカーからは微かな呼吸音が流れていた。

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