関わってはいけない事がある。放課後いつもトイレの一番奥の個室が閉まってた。どうしても気になってノックしてみた。すると…

怖い話


いつも気になっていたことがあった。

それは放課後のトイレの話だ。

部活が終わっていつもトイレに寄るんだけど、

一番奥の個室誰かが使ってるみたいでいつも閉まってるんだよね。

でも毎回だから変だなって思って。

どうしても気になってノックしちゃったの。


そしたらさ、

何も反応が無かった

だけどその時はそれ以上は何もしなかった。





でも別の日、また閉まってたからノックしてみたの。





「コンコン!」

「…」





やっぱり反応は無い。

どう考えてもおかしいよなって思って上から覗いてみようかなって思ったら


「ギュゥゥゥ….」




急に腹が痛くなった。

どうしても我慢できず隣の個室に入った。

用を足していると…


「ガチャ…!」


隣の個室のドアが開いた

誰かが出てきた。


カツ……カツ……

歩く音が聞こえた。

そしてこっちのドアの目の前で止まった。

息をひそめて耳を澄ます。

……沈黙。

トイレ独特の湿気のある空気と、蛍光灯のわずかなノイズ音だけが響いている。

音がないのが逆に怖かった。

そのときだった。


「……あのさ」


ドアの向こうから小さな声が聞こえた。
それは何とも言い難い感情のない少女の声だった。



「さっき……ノックしたよね。どうして?」





思わず息を止めた。
そして鼓動が一気に早まった。

答えられずにいた…


すると…

上から何かポタポタと垂れてきた

恐る恐る上を見る….




「ごぼぉぇぅぅいぅぅぉぉえいぃぃぁぁえぅぅぃ!!!」



意味不明な叫びをあげる異様な少女の顔。

片目が飛び出し、もう片方はギョロッとしていて口は歪みきって口から赤黒い液体を垂らしていた。

俺は恐怖のあまり叫ぶことすらできなかった。


そのあとどうなったかは覚えていない。

気づいたら廊下に倒れこんでいた。

あれ以来、俺はあそこのトイレには行っていない。

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